老後も社会に出て労働を続けることは、経済的な面だけでなく、精神的な面でも大きなメリットをもたらす。最大のメリットは生きがいを感じられることだろう。仕事を持つことで、社会から必要とされているという自己肯定感が維持され、日々の生活に張りが生まれる。これは、健康寿命の延伸にもつながるといわれている。

また、社会とのつながりを維持できる点も、大きなポイントである。職場という場を通じて、世代や職種を超えた人との交流が生まれれば、孤立を防ぐことができる。この社会とのつながりは、認知機能や精神的な健康に良い影響を与えてくれるだろう。そもそも、職場に通うという行為そのものが、規則正しい生活と社会的な身だしなみを促してくれるのもメリットといえる。怠惰な生活にはならないため、自然と活動的な自分でいられるだろう。さらに、年金以外の収入源を確保できるため、経済的な不安が軽減されるという現実的な魅力もある。

一方で、老後に働くことにはデメリットも存在する。その一つが年金減額のリスクだ。国には、年金を受け取りながら一定額以上の収入を得ると、年金支給額が減額される仕組みがある。そのため損をしたくないなら、働く時間や収入のバランスを慎重に考える必要があるのだ。また、体調管理が難しいこともデメリットといえるだろう。シニア世代になると、年々、身体の変化が顕著に出てくるため、健康状態に沿った、無理のない形で働く必要がある。ここで無理をして身体を壊すと、重大な後遺症が残るケースもあるため細心の注意が必要だ。老後も働きたいなら、こうしたメリットとデメリットを確認したうえで、行動計画を立てることが重要だ。