あなたは、「健康寿命」という言葉を見聞きしたことがあるだろうか。これは健康上に問題がなく、日常生活が制限されずに自由に活動できる期間のことを指す。現代は、単に長生きする平均寿命ではなく、いかに健康で自立し、幸せに生きられるかという「質」が問われる時代になったのだ。平均寿命が延び続ける中、健康寿命をいかに延ばすかという課題は、人々の幸せな未来を左右する極めて重要なテーマなのである。
健康寿命を延ばす意識改革をするうえで、特別なことを始める必要はない。気にするべきは、日常生活における小さなことだ。健康維持のベースとなるのが、食事・運動・睡眠といった生活の在り方だ。運動の面では、無理にスポーツを始めなくても良い。エレベーターではなく階段を使ったり、一駅分歩いたりするなどの小さな動きの習慣を身につけるだけで、筋肉量に雲泥の差が生まれる。習慣的に運動量を増やすことは、将来の要介護状態を防ぐ大きな力となる。このように、日常の意識を変え、小さな努力を積み重ねることが、健康寿命を延ばす確実な方法なのである。
実際、健康寿命が延びて得られる恩恵は計り知れない。自由に活動できる時間が増え、充実した日々を送れるようになる。健康な身体があれば、年齢を重ねても趣味や旅行を大いに堪能できるだろう。定年後であれば、毎日好き放題遊ぶことも可能になる。また、介護の必要性がほとんどない状態であれば、自身の尊厳が保たれ、家族に余計な負担をかけずに済む。健康寿命を延ばす取り組みは、悔いのない人生を送るという意味でも大切な事柄なのだ。